ソフトウェア開発プロジェクトはコストセンターか?

実際にそのように意識しているかいないかは別として、ほとんどの場合でソフトウェア開発プロジェクト(そしてそのチーム)はコストセンタ*1として扱われているように思います。
アジャイルがなかなか理解されない理由の一つにこの点があるのではないかと思います。
もしソフトウェア開発プロジェクトがプロフィットセンター*2だと捉えらえられればソフトウェア開発プロジェクトの問題の見え方が変わってくると思います。
セミナー「IBM のテスト自動化ツール | Rational Test Workbench - Japan」における株式会社チェンジビジョン平鍋氏の講演で、欧米におけるアジャイルの最新動向について、プロジェクトマネージャーよりむしろ経営層がアジャイルソフト開発に対する関心が高いという話があり感心しましたが、経営層の方がこのあたりの発想の違いが理解しやすく転換しやすいのではないかと思います。
逆の言い方をすれば中間管理的な立場ではこの様な発想の転換は(本人の問題ではなく立場上の問題で)難しいのだろうと思います。
アジャイル普及のためには上級管理職から経営層への啓発が重要だろうと思います。

*1:コストセンター」とはコストのみに着目して得られる価値を見ないことを意味しています

*2:「プロフィットセンター」はコストだけでなく得られる価値を合わせて見てその利益(プロフィット)を意識することを意味しています