ソフトウェア設計資産のバランスシート

Martin Fowler's BlikiでWard Cunninghamが作ったメタファーである「技術的負債」は結構使えるというコラムがあります。
http://capsctrl.que.jp/kdmsnr/wiki/bliki/?TechnicalDebt
その考えを借用してソフトウェア設計資産のバランスシートというものを考えてみました。
借方であるソフトウェア設計資産とはソースコード、設計ドキュメントや関連ツールなどで、一方貸方には技術的負債と技術的純資産があるということです。
つまり無駄なドキュメントやソースコードの冗長な部分は技術的負債の資産的意味だと言えると思います。
例えばフィールドで重大で緊急(経済的、社会的影響が大)の障害が発生してその問題をとりあえず緊急で安全に対処するために継ぎ接ぎ(パッチ)的修正、つまり技術的負債を負って対応することがあると思います。
これは経済的、社会的価値が大きいために技術的負債を負ってでもスピードや短期的な安全を買うという判断があるのだと思っています。
しかしソフトウェア設計資産のバランスシートを考えた場合に技術的負債を膨らませて解消しなければやがて債務超過に陥ることは明らかです。
このソフトウェア設計資産のバランスシートというメタファーも結構使えると思います。