読書

来月から会社に新人を迎えるということで教育や指導のヒントやネタのためにいろいろと本を調査していました。
最近は仕事が暇なこともあって、個人的に興味のあるところから読む本が連鎖的に広がってかなりの量を読んでいます。
特に養老孟司の「唯脳論」を読んでそれまでもやもやとしていたものがストンと腑に落ちて、いろいろなことがクリアに考えられるようになってからは、それまで以上に得られることが多くなってきたと感じていて、この傾向は加速してきています。
もともと本は嫌いではなく学生のときにはそれなりに読んでいたのですがサラリーマン時代にはほとんど本を読まなくなっていました。
仕事に必要な技術情報や知識などについてはもっぱらインターネット上のドキュメントなどを読んで、あとは自分で考えて実践して習得していました。
それが会社を退職する前後ぐらいから個人的な考えだけではなく世の中一般的に通用する考えや理論武装のために本を読む量が増えてきていましたが最近のブームはちょっと異常とも思えるぐらいです。
今こんなにも得るものが多く充実していることを考えればもっと以前からもっと本を読んでいれば良かったいう気もしないでもないですが、しかし冷静に考えればサラリーマン時代に読んでいてもほとんど得るものがないか、感じるものがあっても実際にそれを生かすことはほとんど無かったと思っています。
それはサラリーマン時代の自分の置かれた環境の問題ではなくあの時の意識という自分自身の問題であったと思います。
今本を読んでこんなに充実できるのは今の自分の意識のおかげだと思っています。
同じ本を読んでも自分の意識次第で得るものが変わるように、自分自身の意識次第で同じ世界を自分にとって違ったものにすることができるということが自分の中ではかなり確信に近づいていると感じています。
もちろん、自分にとっての世界が自分の意思で変えられるとしても必ずしも自分の思い通りに変えられるとは限りません。
それでも自分の意思で変えられることは大きな希望だと思います。