未来を知る

びわ湖南部エリア・マネジメントスクール2008」でワタベウェディング株式会社会長の渡部隆夫氏のお話を聞く機会がありました。
短い時間ではありましたが、いかにしてワタベウェディングが成長し発展してきたか、渡部氏は何を考えて経営を行って来たのかについて簡潔で説得力のある内容のお話を聞くことができました。
経営とはどういうことかについて改めて考えさせられる良い機会になりました。
渡部氏の話には企業が永続的に発展していくために経営者はどうしなければならないかということで勉強になる内容がたくさんあったのですが、その中の一つにピーター・ドラッカー氏の「すでに起こった未来」についての話がありました。

既に起こってしまい、もはや元に戻る事のない変化、しかも重大な影響力をもつ事になる変化でありながら、まだ一般には認識されていない変化を知覚し分析すること

これを聞いて私は「変化は急には起こらない - naoyaのはてなダイアリー」のことを思い出しました。
渡部氏は「未来を予想して的中させることなど不可能だが誰も気づいていない(認識していない)変化に気がついて先取りしたら先見があると言われる」とおっしゃっていました。
そして常識的に考えて当たり前に思える変化でもだれも気がついていなかったり、変化に気がついていてもそれをチャンスとして認識できていないことがあることを指摘していました。
ドラッカー氏にはすでに起こった未来は体系的に見つけられるそうです。
多くの人が指摘するのはこのようなチャンスを捕えるためには準備ができていなければならないということです。
つまり主体的に課題意識をもって常にそのことについて考えて情報のアンテナを張っていなければならないということです。
多くの人が同じ情報に触れていても特定の人がチャンスとして捉えて成功に導くことを思えば、単なる運やひらめきというよりは主体的で意図的な意志によるところが大きいことは明らかだと思います。
チャンスは自分の中にあるのではないでしょうか?