注意報:プロジェクトの失敗にご注意ください!

ソフトウェア業界はそもそも景気変動の影響が大きい業界なのですが、経済状況が悪くなってきたことが最近にわかに切実に感じられるようになってきました。
かつては委託元であったことがある私の経験上から考えると、おそらくプロジェクトのコストダウンや予算カットなどの圧力が非常に高まっている状況だと思われます。
そしてこんなときほどプロジェクトの失敗、特に大失敗を引き起こす可能性が高まっていると思われます。
理由は、とにかくコストのカットだけが先行してそれに見合う十分なスコープや納期の調整が行われないからです。
冷静に考えれば当たり前の話なのですが当事者の立場では希望的観測やマネージメントによる一方的な押し付けによって多くの場合でリスクを増大させることになっていると思います。
特に一般的な計画駆動型のプロジェクトマネージメントでは基準になるはずの計画の信頼性が損なわれて非常に危険な状況になると思います。
このような状況でもアジャイル型のプロジェクトマネージメントであれば最悪でも「なるようになる」ということでデスマーチの様な大失敗を避けることができるかもしれません。
また、(直感的な感覚に反して)単価が高くてもとにかく優秀なリソースにコストを集中させることが結果的にリスクを回避して中長期的に総コスト抑えることになる適切な戦略であると思っています。