優秀であるということと貢献するということ

成果物(ソフトウェアであればソースコード)に含まれる欠陥の割合が1%の人と5%の人では確率的には欠陥の割合が1%の人の方が優秀であるということになります。
しかし、その1%の欠陥が存在する範囲が不定(予測不可能)であった場合には欠陥をチェック(レビュー)するためには全体(100%)をチェック(レビュー)する必要があります。
一方で5%の欠陥でもその存在する範囲が特定の10%の範囲に限定されることが間違いなければ失敗のチェック(レビュー)はその特定の10%の範囲のみで済むことになります。
非常に優秀でも仕事が不安定でその結果の予測が難しい場合に意外な失敗で大きな影響が出る場合があります。
一方で仕事が安定している人は確実な成果で貢献して本人も着実に成長している様に思います。
これは私のオフショア開発の経験で良く感じたことです。
海外の非常に優秀に思える技術者が技術的な問題ではないつまらない失敗で成果を出せなかったりして歯がゆく思いました。
これは取り組みの姿勢の問題であったり「ムリ・ムダ・ムラ」の「ムラ」の弊害であったりすると思うのですがこの点は日本人の優れた気質として大切にしなければと思っています。