ソフトウェア技術者の生産性と単価

Martin Fowler氏の以下の記事を読んで、日ごろ思っていることを書きたいと思います。

「優れたほうが安い説」
 http://capsctrl.que.jp/kdmsnr/wiki/bliki/?CheaperTalentHypothesis

まず結論から言うと、業界が健全に成長するためには生産性が高く、そして単価(チャージ)の高い人材が増えるようになっていかないといけないということです。
もし生産性などどうでもよく、単に単価の安い人材を数多く求めているようなそのような業界には将来が無いと言うことです。
これはユーザー企業を含めた業界全体の課題だと思います。
ただ現実的に難しいことは、Martin Fowler氏が、

このことはすべて、少なくとも私にとっては、説得力のある話だ。それにこれは、広く受け入れられたものでもある(少なくとも、自分のことを優れたプログラマだと思っているプログラマにとっては)。しかし、ソフトウェア業界全体で受け入れられているとは言いがたい。というのも、優れた開発者への給料や契約金のプレミアムは、生産性の違いほど差がないからである。雇用者は、高価なプログラマが実際に生産性が高いという客観的な証拠を持っていない。コストが高いということだけが客観的だ。結果として、雇用者は、価値が高いという主観的な判断と、コストが高いという客観的な判断とに折り合いをつけなければならない。多くの雇用者は、個人的に優れたプログラマに価値があると信じていても、マネージャや人事部や購買部に対して、そのコストの全額を正当化する覚悟ができないのである。

この様に指摘するように、生産性やソフトウェアを含めたアウトプットの価値を正当に客観的に評価することができないというところにあります。
業界全体がにわかにこの問題を解消するとは思いませんが、Jamzzとしてはこの事実を理解する賢明な人たちと共に本当にQCD(品質、コスト、納期)の競争力のあるソフトウェア開発ソリューションを実現し、提案、波及させてゆきたいと考えています。


そんなわけで、Jamzzではこの様な考えに理解ある方、賛同いただける方、高い生産性で高い報酬を望む方を求めています。