作曲における音楽理論のメタファ

音楽理論の知識が無くても作曲や編曲を行うことはできるでしょうか?
答えは感性とちょっとしたツールを使えるテクニックがあれば可能です。
実際に音楽理論はおろか、楽器も引けないプロのミュージシャンの方がいらっしゃいます。
それでは音楽理論というものは必要ないのでしょうか?
そんなことは無いはずです。
音楽理論にはこれまでの歴史における音楽を理論的に解析した体系の知識があります。
そこには、音がどのように重なったりつながったりするとどのように聞こえるのか、リズムがどのように感情に影響するのかなどといった、いわばパターンかされた音楽のノウハウがそこにあります。
アートの世界がアーティストの自己実現やあるいは自己の解放の活動であったとしたらごく限られた一部の天才を除けばこのような既知のノウハウやパターンを活用するに越したことは無いはずです。
既に使い古されているアイデアの探求の時間などないはずです。
さて、ソフトウェア開発においてはどうでしょうか?
残念ながら音楽理論に匹敵するような集大成は無さそうです。
しかしデザインパターンリファクタリングなどのプログラミングのプラクティスがこのような用途で活用できるはずです。
ただ、どんなに音楽理論に精通していても表現したいものが無ければ音楽を作ることができません。
ましてやリスナーが何かを感じるものとなると並大抵のことではできません。
そしてユーザに本当に価値を与えるソフトウェアを作ることも、、、
並大抵のことではないと思います。