オフショアリソース活用の戦略について

「インド・インフォシスの2006年度採用人数、36,700人」
http://blogs.itmedia.co.jp/mm21/2007/09/200636700_df26.html

リソースの人月単価の安さのみを根拠にコストダウンを目的としたオフショア戦略の多くはコストダウンを達成できないだけでなく、品質や納期にも問題を発生し失敗に終わっているケースが多く見られます。
国内で従来から行っている作業や手順をそのままオフショアにアウトソースするような発想ではドメイン知識の差、コミュニケーションロス、文化の違いなどにより重大な問題を発生するケースが多く見られます。
一方でオフショア活用で成功している事例を見てみると、単なる人月単価にとらわれずに国内では調達が難しい優秀なリソースを確保し中長期的な視点で活用する戦略で大きな効果を上げるケースが目立ちます。
さて、国内のソフトウェア技術者にとって中国やインドなどのオフショアリソースは脅威でしょうか?
少なくとも安泰している状況ではないことは確かです。
やはり悲観的な状況でしょうか?
中国やインドのオフショア開発の担当者と同じ事をやっていれば確かに危機的な状況となるかもしれません。
私達はこのような現状を認識し、彼らとは違う役割を担う必要があると思っています。
私はこのような状況はより付加価値の高い自分達のやるべきことに集中することができるむしろチャンスだと考えています。
このような考えは自分のオフショア開発経験を通じて得られたものです。
今後も実践を通じてノウハウを蓄積し、折に触れて具体的なプラクティスを提案してゆきたいと思います。