フレームワークと動的言語

ずっと以前(2000年ごろ)にWSHWindows Scripting Host)を調査していて思っていたことは、汎用的に使われる機能はコンポーネント化されて、アプリケーションはそれらのコンポーネントを組み合わせるいわゆるGlue(糊)としてスクリプト言語で書かれるようになるかもしれないと考えていました。
現在の状況を考えてみるとパターン指向の技術が発達して都度のアプリケーション*1を開発するベースにコンポーネント指向やフレームワークの活用が主流になってきていると思います。
アプリケーションというものは個別の問題を解決するものだったり時間の流れとともに新たな要求を取り入れなければならないと言う事情があり、アプリケーション開発には柔軟性やアジリティ(俊敏さ)が必要とされると考えています。
一般的に動的言語は単なるGlueというだけでなくメタ情報や個別のドメイン知識の記述性にすぐれることから、共通機能としてのコンポーネントフレームワーク動的言語によるアプリケーション開発という傾向がますます強まってくるものと思われます。
例えばRuby on RailsというものはRailsというフレームワークの上でRubyでWEBアプリ開発する(Rubyで開発されたRailsというフレームワークということではない!!!)といったことなどがこの状況をあらわしていると思います。
さて、今後アプリケーション開発の主流となる動的言語は何でしょう。
現状そのような用途ではPythonが主流のように思われます。
そしてRubyの動向も気になります。
もしMicrosoftIronRubyが本気であればますます注目が必要でしょう。
Microsoftが絡むと政治的に状況がややこしくなってきますので良くも悪くも要注意!)

*1:追記:
ここで言うアプリケーションはクライアント端末アプリケーションのつもりで書いていました。
WEBアプリケーションの世界ではかなり以前から動的言語フレームワークはあたり前でしたね。